狐「今からずっと、わたしがお姉ちゃんになってあげるよ」
ID:l4PWsgnaOのお話。
1話目からいきなり、姉の正体がバレている。
文章が淡々としているように見えて、のほほんとしている。
- 632 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 23:05:37.37 ID:l4PWsgnaO
- 姉「話があります」
弟「なんですか」
姉「お姉ちゃんは狐です」
弟「知ってます」
姉「どうして」
弟「知ってるからです」
姉「そうですか」
弟「そうです」
姉「じゃあお姉ちゃんのままでいいね」
弟「そだね」
姉「やったー」
弟「よかったよかった」
姉「これからもよろしくふかぶかおじぎ」
弟「こちらこそふかぶかおじぎ」
- 637 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 23:12:11.97 ID:l4PWsgnaO
- 弟「ぬくぬく」
姉「おふとんぬくぬく」
弟「あ」
姉「どうしたの」
弟「暖房つけっぱなしだ」
姉「それはたいへん」
弟「たいまーにしとくよ」
姉「お願いしますふかぶかおじぎ」
弟「これであんしん」
姉「ほっとあんしん」
弟「ぬくぬくだけに」
姉「ぬくぬくだけにほっと」
- 638 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 23:15:41.51 ID:l4PWsgnaO
- 姉「めがねをかけます」
弟「目わるいの?」
姉「いえ、まったく」
弟「じゃあだめ」
姉「なんで」
弟「逆に目がわるくなるよ」
姉「それはやだ」
弟「じゃあやめなさい」
姉「あぶないあぶない」
弟「むだな装飾はやめようね」
姉「教えてくれてありがとう。ふかぶかおじぎ」
弟「どういたしまして。ふかぶかおじぎ」
- 639 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 23:19:52.49 ID:l4PWsgnaO
- 弟「これはなに?」
姉「ばんごはん、になるはずだったもの」
弟「こげこげだ」
姉「ざんねん」
弟「ぱくり」
姉「まずいよ」
弟「知ってる」
姉「じゃあなんで」
弟「きょうみほんい」
姉「なるほど」
- 643 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 23:28:57.52 ID:l4PWsgnaO
- 弟「空をとびたいね」
姉「とべるよ」
弟「どうやって」
姉「ひこうきぶーん」
弟「ものにたよるんじゃありません」
姉「すみません。ふかぶかおじぎ」
弟「はねがないととべないね」
姉「はねってなんですか」
弟「ふわふわしてばさばさするもの」
姉「じゃあとべるね」
弟「どうして」
姉「ふわふわしっぽばさばさ」
弟「へくちっ」
姉「とべない」
弟「やめて。へくしゅん」
- 649 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 23:38:09.02 ID:l4PWsgnaO
- 所長「採用です」
作者「なんと」
所長「これはいい」
作者「ありがとう。ふかぶかおじぎ」
所長「書籍化決定です」
作者「うれしい」
所長「タイトルは狐「今からずっと、お姉ちゃんになってあげるよ」です」
作者「狐と弟もよろこんでます。消しゴムで消さなくてよかった」
弟「いまなにか聞こえた」
姉「そらみみ」
弟「だよね」
姉「うなずき」
弟「おやすみなさい。ふかぶかおじぎ」
姉「おやすみ。ふかぶかおじぎ」
- 810 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 08:12:31.30 ID:LoDPgQJ+O
- 姉「こんこん」
弟「かぜですか」
姉「はなみずが。ちーん」
弟「薬のもうよ」
姉「ありがとう。ふかぶかおじぎ」
弟「ねぎとかまきますか?」
姉「ねぎ、まく」
弟「すみません、ないようです」
姉「しょんぼり」
弟「かわりにこれを」
姉「なんですか」
弟「成人式でつける狐だよ」
姉「狐。なんと」
弟「どうしたの」
姉「まくのいやいや」
弟「悪化するよ」
姉「悪化もいやいや」
弟「じゃあまきなさい」
姉「かなしみながらぐるん。ふかぶかおじぎ」
弟「よしよし」
- 900 :保守:2008/03/03(月) 14:21:42.38 ID:LoDPgQJ+O
- 弟「ひるごはんむしゃむしゃ」
姉「しあわせ」
弟「ごちそうさまでした。ふかぶかおじぎ」
姉「お稲荷さんありがとう。ふかぶかおじぎ」